腰痛と幼虫に要注意
妻、丸山芳子の作品展示の手伝いで、搬入・設置作業をする。
一つは、彼女が参加する野外アート展「トロールの森2008」のための設置。東京・杉並の善福寺公園の池のほとりの地面に穴を掘り、テーブル状の作品を据え付ける作業。
ここのところ何かと忙しく、けっこう疲労がたまっていて朝から腰のあたりがピリピリ。(これ長年の持病。)腰をかばいながらの穴掘りや、しゃがみこんでの不自然な体勢の作業は、思ったより重労働となった。ツルハシやシャベルの作業一つひとつの動きに気を使うので、かえって疲れやすく、時間がかかる。
作業中、土を掘り返していると、地中にはったクヌギの細い根の周囲から何匹もの蝉の幼虫が現れた。今夏地表に出そこなったのか来夏出るのだろうか、茶色くかなり大きなものから、5ミリ程の白い小さなものまでいろいろ。眠りを覚まされモソモソ動いている。へーっ、こんな風に地中で過ごしていたのか。小さなのは今年孵って地面に潜ったばかりの幼虫か。だいぶ先に見るべき陽射しを当ててしまったな。ごめん。そっとわきの地面に埋め戻す。最近発表した作品に、蝉の抜け殻と羽を用いたことがあった。これは蝉の時間と地球の時間(気象による作用)のサイクルの関係を考えたことが制作動機の一つになったもの。偶然だが、これも何かの縁か。
設置作業の方は、好天気に恵まれたこともあり、夕方には無事完了。腰はなんとか保った。幼虫の方は大丈夫だったかな。
もう一つの作業は、遊工房アートスペースにおける、日本・リトアニア交流展「層のはざまに浮かぶかたち」での、彼女と友人ディアナ・ラダヴィシウテによる二人展の作品搬入。これは素材の搬入のみの手伝い。終了後、遊工房の村田さんから味噌味の水団(すいとん)をいただく。昼食抜きで疲れた体に染み渡る美味さ。どうもごちそうさまでした。
(旧サイトの「活動記録」より一部抜粋して転載)