1997.10
青海地区埋立地(東京)
東京湾・トラッシュ・ライブ 野外美術展
ステンレスパイプ(h.8m)、写真、ポリプロピレンシート、各種拾得物(土・草など)他
臨海副都心計画によって、未来的な景観が次々とつくり出され始めている土地。パイプの先を仮想の地表と見立て、小さな家型のオブジェを設置した。その位置から、この場所(13号埋め立て地)で15年間にわたって変貌した風景を撮った写真を、連凧のように列ね吊るす。
夕暮れ時に家型内部の電球を灯し、写真が海風になびく姿からは、未来に向けて奔流のごとく流れ始めたこの土地固有の時間が、わずかに過去にも引き戻された感じがした。
(コメントより 1997)