1996.2
Itabashi Art Museum
12m × 4m
空の商品ケースを並べる。設置には4人がかりで3日ほどかかった。
様々なサイズの箱から、色味を考慮し隙間なくはまるものを選びながら並べるのは根気のいる作業である。総数は使用面積の倍ちかく準備しておく必要がある。
完成後は都市を俯瞰したような景観を帯びる。
中央には都内各所から集めた様々な色の土・砂・砂利・灰などをグラデージョン状に撒く。
かつて中に収められていた数々の商品はどうなったのだろうか?
それらの由来と行方は? 撒かれた土や灰はそれを暗示する。
資本主義社会におけるヒトの消費への欲望の末端と発端を考える。
かつて私が埋立地にこだわったのもそこからだ。
都市そのものも似たようなシステムで形成されてきている、という直感の元に。
(コメントより)